【自然情報】氷川渓谷で風を上手に利用する種子たち

 

こんにちは。

 

12月に入り、氷川渓谷には冷たい北風が吹いています。

 

紅葉も終わり、花影もなくなって、すっかり静かになった植物たち。

・・・と思いきや、中には、待っていました!とばかりに風を上手に利用して子孫を残そうとする植物たちの姿がありました。今回は、2種の植物に注目してご紹介します。

ケヤキの枝と種子
ケヤキの枝と種子

 

こちらは、ケヤキの枝と種子です。氷川渓谷では、遊歩道にたくさん落ちています。

 

拾ってよーく観察してみると・・・、なんと、枝と葉の付け根に小さな種子がついていることが分かります。

 

どうして枝ごと種子が落ちているんだろう?と疑問に感じる方もいると思います。

じつは、ケヤキは枝についている葉で風を受け止めることによって、種子をより遠くまで飛ばす工夫をしているのです。なんて賢いのでしょう!

 

ウバユリの実と種子散布(種は600個くらい入っているらしい。今度数えてみます。)
ウバユリの実と種子散布(種は600個くらい入っているらしい。今度数えてみます。)

 

次は、種子がたくさん詰まったウバユリの実をご紹介します。

 

7月には蕾だったウバユリも、花が咲き、実が熟して、いよいよ種子が飛び立つときを迎えました。

 

蕾(7月)
蕾(7月)
種子の散布(11月)
種子の散布(11月)

 

ところが、弱い風が吹いてもぎっしり詰まった種子は動きそうもありません。

 

あれっ、おかしいな?

 

そんな時、ふいに強い風が吹いてきました。

 

 

 

そうすると・・・

 

 ひらひらひら~~

 

 

 

風に舞っていたウバユリの種子
風に舞っていたウバユリの種子

 

たくさんの種子が風に乗って一斉に飛んでいきました。

 

じつは、ウバユリの実には裂けたときに繊維が網状に残っていて、弱い風で種子が近くへ落ちることを防いでいます。

 

強い風が吹いたときに、ここぞ!とばかりに遠くへ種子が散布されるための工夫をしています。

 

 

 

静かな氷川渓谷の遊歩道ですが、人知れずたくさんの生命が息づいています。

 

彼らの「生きるための知恵」をぜひ、探してみてください。

 

奥多摩ビジターセンターでは、自然解説員によるガイドウォークや情報発信を行っています。

 

自然散策をされる際には、ぜひお立ち寄りください。

 

 

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