2018年

2月

11日

【自然情報】奥多摩湖の結氷が進んでいます!

こんにちは。


1月から現在にかけて、何度かの寒波が通りすぎ、最低気温が氷点下となる日が続いている奥多摩です。

 

海沢(うなざわ)三滝でも氷瀑ができており、お隣・檜原(ひのはら)村にある払沢(ほっさわ)ノ滝では、

1月28日に滝全体が凍結する「全面結氷」が確認されています。

 

滝が凍るほど寒い奥多摩では、奥多摩湖(ダム湖)での結氷も進んでいます。

奥多摩湖 留浦の浮橋 
結氷がすすむ奥多摩湖(留浦の浮橋)2018年2月8日撮影

 

上の写真は、奥多摩町の最西端・留浦(とずら)地区にあり、奥多摩湖の北岸と南岸を結んでいる「留浦の浮橋」です。

御覧のとおり、写真の白くなっている湖面部分が凍っていることがわかります。

 

では、浮橋近くの緑色の部分はどうでしょうか。
亀裂の入っている部分があったので、手に取ってみるとこのとおり

結氷した氷の破片
結氷した氷の破片
厚さは約1cm
厚さは約1cm

 

遠目には、凍っていないように見える場所も、近づいてみると厚さ約1cmの氷がありました。

奥多摩湖畔では、複雑な縞模様の入った美しい氷も見ることができます。

美しい縞模様の氷
美しい縞模様の氷
氷面下に取り残された空気の層
氷面下に取り残された空気の層

 

氷の中に閉じ込められた空気からは、何度も何度も繰り返し訪れた寒波によって何層にも重なった結氷の過程が読み取れます。

氷の厚いところでは8センチ以上の場所もあり、今後の天候によっては、さらに結氷が進むかもしれません。
※結氷の上に乗ることは大変危険です。浮橋や湖畔から眺めるに留めましょう。

 

 

留浦の浮橋までのアクセスは、


 バスの場合
  JR奥多摩駅前より西東京バスで鴨沢方面行で約32分


 お車の場合
  JR奥多摩駅より国道411号線を奥多摩湖・丹波山村方面へ約30分


事前の情報収集の際は、ぜひ奥多摩ビジターセンターへお立ち寄りください。

 

 

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対岸までつづく奥多摩湖の結氷
対岸までつづく奥多摩湖の結氷

2018年

2月

03日

【自然情報】氷川渓谷雪景色

21日(木)の夜から翌2日(金)にかけて、関東の広い地域で雪が降りましたね。奥多摩地域でも降雪があり、
奥多摩ビジターセンター周辺では約15㎝の積雪がありました。積雪により倒木や倒竹が発生し、公共交通機関など
の運行にも運転見合わせや遅延などの影響がありました。

 

 

雪はお昼が近づくにつれて弱まってきたため、奥多摩ビジターセンター近くの氷川渓谷へ様子を見に行くことにしました。

 

雪がしんしんと降る中、氷川渓谷は真っ白に雪化粧しています。まるで雪国のようですね。

【昭和橋から見た氷川渓谷】
【昭和橋から見た氷川渓谷】

 

 

 

 下の写真は氷川小橋付近の同じ場所から撮影した写真ですが、いかがでしょうか。

 

 

【平成30年2月2日撮影】
【平成30年2月2日撮影】
【平成28年5月12日撮影】
【平成28年5月12日撮影】

 

写真のうち、左は昨日(本年2月)、右は一昨年5月に撮影したものです。

 

雪が降ると同じ場所からの風景でも世界が変わったように感じられますね。

 

 

また、静かな渓谷を一足一足、滑らないように歩みを進めると、“サクッサクッ”新雪を踏みしめたときに出る心地よい音が聞こえ「寒いけれど、奥多摩の冬は美しいな」という気持ちになりました。

 

 

 

 

今年の冬は気温の低い日が多く、雪がとけにくいことから時間が経過しても多く雪が残っていることがあります。
雪山に出かける際は、必ず登山道や積雪状況など事前の情報収集を行い、軽アイゼンや防寒対策などの装備を整えて臨みましょう。

登山計画書の提出や、事前の情報収集の際は、ぜひ奥多摩ビジターセンターへお立ち寄りください。

 

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2018年

2月

02日

【自然情報】海沢ハイキングコース

 

 1月12日(金)、奥多摩で人気の観光スポット「海沢三滝ハイキングコース」を歩いてきました。

 

今回はメインである滝ではなく、滝までの道のりで見られたものをいくつかご紹介します。

 

ビジターセンター発9時25分、同着14時40分、全行程5時間15分でした。

 

気温表示は0℃
気温表示は0℃

 

午前中は晴れて穏やかでした。

 

海沢大橋南交差点の先には道路状況の警告表示機が設置されています。

 

この表示機には気温の表示もあり、0℃と表示されていました。

 

この後、海沢林道に入りアメリカキャンプ村を過ぎるころから林道の傾斜が増してきます。

 

海沢園地手前が一番きつい坂道です。

林道脇に積もる落葉
林道脇に積もる落葉

 

坂がきつくなってきますが、見どころは園地に到着する少し手前の林道歩き。

 

海沢園地手前の林道では、広葉樹が多い見事な谷あいを抜けていきます。

 

秋の落葉がまだたくさん林道脇に溜まっていて、「広葉樹が多い」というサインを

 

送っています。

 

こういった場所では、冬の間、空間の開けた広葉樹周辺を縫うように群れ飛ぶエナガ

 

やヤマガラなどの野鳥たちをよく見かけますので、ぜひ探してみましょう。

海沢トンネル内部
海沢トンネル内部

 

コース途中には小さなトンネルがあります。海沢隧道(うなざわずいどう)です。

 

隧道とは、トンネルを意味する日本語で、今はあまり使われない言葉です。

 

当時はトンネルという言い方がまだ広まっていないころだったのでしょう、トンネル

 

入口上部にある銘版には海沢隧道(うなざわずいどう)と刻まれています。

 

このトンネルは昭和30年代に掘られたもので、中面は荒彫りのまま。

 

掘った当時を彷彿とさせますね。

ヒヨドリジョウゴの赤い実
ヒヨドリジョウゴの赤い実

 

帰る途中の林道でヒヨドリジョウゴの実を見つけました。

 

周りの色と一線を画す赤い色は目立ちます。

 

名前に「ヒヨドリ」とつくことから、この赤い目立つ実を見つけてついばみそうなものですが、

 

実際には、葉が落ちて隠れることのできないこの時季にも、たくさんの実が残されていました。

 

 海沢三滝ハイキングコース、三滝に着くまでにもいろいろな見どころがあります。皆さんも、そんな見どころを探してみませんか?
 

 この日は、午後からは雲が出て寒くなりました。

 

 午後3時頃にはハイキングを終える日程を組んで出かけましょう!

 

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2018年

1月

14日

【地域情報】奥多摩の狛犬たち

 

明けましておめでとうございます。
本年も奥多摩ビジターセンターをどうぞよろしくお願いいたします。

 

 2018年の干支は「戌(いぬ)」ということで、新年第1弾のブログでは、
奥多摩周辺の神社や寺院などの「狛犬(こまいぬ)」にスポットを当ててみます。

奥氷川神社(奥多摩町氷川)
奥氷川神社(奥多摩町氷川)
狛犬
狛犬

 

 新年がはじまり、さっそくビジターセンター近くにある奥氷川神社に行ってきました。
奥氷川神社の狛犬には、たてがみがあり、大きな目で、立派な体格をしています。

 

 では、他の神社・寺院の狛犬は、どうでしょうか。
 これまでにビジターセンターで撮りためてきた写真を振り返ってみると、

奥多摩周辺の神社・寺院には、さまざまな姿をした狛犬が存在することがわかりました。

 

 

七ツ石神社(七ツ石山)

 ・イヌのような姿
・小さな立った耳
・たてがみがない

常福院(高水三山)

・イヌのような姿
・垂れ下がった耳
・たてがみがない

羽黒三田神社(奥多摩町氷川)

・獅子のような姿
・大きな目鼻立ち
・たてがみがある

根元神社(奥多摩町栃久保)

・獅子のような姿
・小さな立った耳
・たてがみがある


 どうしてこんなに姿かたちが違うのでしょうか?そもそもの「狛犬の由来」とともに調べてみました。
 
 所説あるようですが、インドで神殿を守る守護獣として一対の獅子(ライオンが由来)の像を置いたことが狛犬の起源と言われています。

日本では、神社や寺院を守る役割をしています。平安時代には、 一対のうち片方が獅子で、もう片方が狛犬(頭に一本の角を持つイヌ)となり、

その後も時代を経て獅子のような狛犬や、イヌのような狛犬など多様な姿の狛犬が作られるようになったようです。

また、寺院の仁王像に見られるような「阿吽(あ・うん)」(一対のうち、一方は口を開け、もう一方は口を閉じる姿)の形をとっていることが

多いようです。
 空想上の生きものであることから、豊かな発想でいろいろな「狛犬」が作られたのかもしれませんね。

 

 調べてみると奥が深い狛犬たち。今年は「戌年」にちなんで、奥多摩で様々な姿の狛犬を探して神社・寺院巡りをしてみるのも楽しそうです。

 

 奥多摩散策前の情報収集に、ぜひ奥多摩ビジターセンターへお立ち寄りください。

 

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2017年

12月

18日

【自然情報】氷川渓谷で風を上手に利用する種子たち

 

こんにちは。

 

12月に入り、氷川渓谷には冷たい北風が吹いています。

 

紅葉も終わり、花影もなくなって、すっかり静かになった植物たち。

・・・と思いきや、中には、待っていました!とばかりに風を上手に利用して子孫を残そうとする植物たちの姿がありました。今回は、2種の植物に注目してご紹介します。

ケヤキの枝と種子
ケヤキの枝と種子

 

こちらは、ケヤキの枝と種子です。氷川渓谷では、遊歩道にたくさん落ちています。

 

拾ってよーく観察してみると・・・、なんと、枝と葉の付け根に小さな種子がついていることが分かります。

 

どうして枝ごと種子が落ちているんだろう?と疑問に感じる方もいると思います。

じつは、ケヤキは枝についている葉で風を受け止めることによって、種子をより遠くまで飛ばす工夫をしているのです。なんて賢いのでしょう!

 

ウバユリの実と種子散布(種は600個くらい入っているらしい。今度数えてみます。)
ウバユリの実と種子散布(種は600個くらい入っているらしい。今度数えてみます。)

 

次は、種子がたくさん詰まったウバユリの実をご紹介します。

 

7月には蕾だったウバユリも、花が咲き、実が熟して、いよいよ種子が飛び立つときを迎えました。

 

蕾(7月)
蕾(7月)
種子の散布(11月)
種子の散布(11月)

 

ところが、弱い風が吹いてもぎっしり詰まった種子は動きそうもありません。

 

あれっ、おかしいな?

 

そんな時、ふいに強い風が吹いてきました。

 

 

 

そうすると・・・

 

 ひらひらひら~~

 

 

 

風に舞っていたウバユリの種子
風に舞っていたウバユリの種子

 

たくさんの種子が風に乗って一斉に飛んでいきました。

 

じつは、ウバユリの実には裂けたときに繊維が網状に残っていて、弱い風で種子が近くへ落ちることを防いでいます。

 

強い風が吹いたときに、ここぞ!とばかりに遠くへ種子が散布されるための工夫をしています。

 

 

 

静かな氷川渓谷の遊歩道ですが、人知れずたくさんの生命が息づいています。

 

彼らの「生きるための知恵」をぜひ、探してみてください。

 

奥多摩ビジターセンターでは、自然解説員によるガイドウォークや情報発信を行っています。

 

自然散策をされる際には、ぜひお立ち寄りください。

 

 

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